この本は以下のような人におすすめ!
・ちょっとした時間の雑談が苦手な人
・人づきあいがあまり得意ではない人
・上司や取引先と接する機会が多いサラリーマン
今日ご紹介するのは、そんな悩みを抱えた人をきっとラクにしてくれる本です。
僕自身、人づきあいはそんな得意な方ではありません。むしろどちらかと言えば苦手で、その中でも特に苦手としているのがちょっとした雑談です。
ちょっとした雑談って難しくないですか?
友達とご飯を食べながらの会話は好きですし、人前に立ってプレゼンするのもそんなに苦にもなりません。会議の場とかでは、むしろ積極的に意見を出すくらいです。
だから、「話す」という行為自体は苦手じゃないはずなんですけど、ちょっとした雑談となると、全然いい話題が頭に浮かんでこないし、必死に捻り出したとしても、うまく会話を続けることが出来ない。
ちなみに僕はサラリーマンなので、人と話す機会はかなり多いんですが、そうなると、やっぱり雑談が求められるシチュエーションっていうのは避けられないんですよね。
エレベーターで知り合いと二人きりになった瞬間とか、取引先と商談を始める前とか、上司と一緒にタクシーに乗ったときとか…。
挙げていくとキリがないくらいに、そういう場面は多々あります。
そんな場面になる度に、「何話そう…何話そう…」と慌てて頭の中で考えて、結局何も浮かばなくて、会話も全然弾まない…みたいな感じになるんですよね。
今後、そんな状況になるのを避けたくて、読んでみたのが今回紹介する本です。
この本を読んで僕は、このようなことを知ることが出来ました。
・なぜ人は雑談を苦手とするのか
・雑談で何を話すべきなのか
・雑談力をつけるコツ
まだ僕自身、読んだばかりなので、この本で得られた学びを実践してみて、「雑談上手になった!」というわけではありません。
でも、雑談で話すべきことや、コツを知ることが出来たので、今後あの、「何話そう…何話そう…」という嫌な時間を過ごすことはなくなりそうだなと思えるようになりました。
もし僕と同じような悩みを抱えている方がいたら、ぜひ読んでほしい1冊です。
それでは、続きをどうぞ!
ちなみに、今回の作品は、Kindle Unlimitedの対象作品です。まだKindle Unlimitedを活用していない方は、以下の記事も参考にしてみてください。
作品概要
『超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける』
発行所:ディスカヴァー・トゥエンティワン
著者:五百田達成
発売日:2019年12月
『超雑談力』を要約
雑談におけるコツを教えてくれるハウツー本
『超雑談力』のその名の通り、雑談におけるコツを教えてくれるハウツー本です。
途中、イラストや図も多く、文字数はそんなに多くないので、とても読みやすい。実際僕は1時間もかからずに読み終えました。忙しい会社員の人たちも隙間時間とかで読み進められるというのはとてもいい点です。
この本は、雑談の基礎中の基礎的なところから解説してくれているので、本当に雑談が苦手な人にこそおすすめできます。
例えばこんなシチュエーション。
・初対面の人との会話が疲れる
・取引先との商談が盛り上がらない
・上司との間に気まずい沈黙が流れる
・義両親との世間話が面倒くさい
今、自分にも思い当たる節がある!と思ったあなた、そんなとき、苦し紛れに天気の話をしたり、とっさに時事ネタに飛びついたりしませんでしたか?それらは、雑談ネタとしてNGですよ!
この本には、雑談にはどんなネタがいいのか、どんな話し方をすればいいのか、逆にどんな聞き方をすればいいのかまで、丁寧に解説されているので、ぜひ一度読んでみることをおすすめします。
とにかく会話のラリーを続けること
本の冒頭、「すぐに使える!そのまま使える!超雑談力 簡単テクニック」と「これさえやれば、うまくいく!超雑談力 7つのルール」が図解されて載っています。正直、ここをぱっと眺めてみるだけでも為になるかもしれません。
ちなみに、「7つのルール」とは以下のようなもの。
①とにかく会話のラリーを続ける
②気持ちをやりとりする
③エピソードや経験談を話す
④とことん肯定して共感する
⑤大きくリアクションする
⑥会話が途切れたら「身近な話題」に戻す
⑦ほどよいところで切り上げる
なるほどね〜と思う一方で、「それを実際にやるのが難しいんだよ!」と思いませんか?
でも安心してください。 本書では、そのやり方がちゃんと解説してあります。
詳しくはぜひ本書を読んでみてほしいですが、せっかくなので、ルール①の「とにかく会話のラリーを続ける」について、少し深堀りして紹介しようと思います。
ルール①「とにかく会話のラリーを続ける」
まず前提として、
「雑談は何を話せばいいかわからない」「盛り上げようとがんばって話すけど、疲れる」
これを考えてしまうこと自体が間違いだということです。
雑談の目的とは、「人間関係の構築」にあります。
上司とタクシーの中で交わす雑談、取引先との商談前のアイスブレイク、ママ友とのつかず離れずのおしゃべりなどなど。
シチュエーションはそれぞれですが、すべての雑談は、会話を通じて、お互いの警戒心を解き、スムーズで円滑な関係にシフトするのが目的です。
人と人は、雑談をしさえすれば、仲良くなります。その際、話の内容はどうでもいいんです。
なので、無理に面白い話をする必要なんてなくて、ましてや「結論」や「オチ」なんてなくていいんです。むしろあってはいけないもの。
わかりやすく結論から話したり、数字がデータを使ってロジカルに話していたら、雑談なんて一瞬で終わってしまいますよね。雑談が終わった瞬間が、関係の終わりです。
つまり、「要するに」と話をまとめてはいけないということです。
オチのない話を苦笑交じりにする。結論が出なくても、堂々巡りで繰り返す。
お互いにそうやって話をすることが、「一緒に会話をしている」実感を生み、「関係が深まった」という安心感につながるということです。
だから雑談は、とにかく続きさえすればいい。大事なのは、「内容」ではなく「ラリー」。
これが『超雑談力』の第1のルールにして、重要なベースです。
雑談がうまくできずに悩んでいるのは自分だけではない
この本を読んで何よりも為になったのは、雑談がうまくできずに悩んでいるのは、決して自分だけではないということがわかったことです。
むしろ、多くの人が苦手としているということ。お互いが苦手としているからこそ、沈黙の時間が生まれてしまうということですね。
ということは逆に言うと、雑談に対して前向きにがんばる姿勢を相手に示せば、相手もきっとそれに応えてくれるということですよね。相手だって「会話を弾ませたい!」と思っているはずですから。
僕はこの事実に気づいてから、雑談に対する考えがすごくラクになりました。
これまでは、
「面白い話をしなきゃ!」とか「会話上手と思われたい!」と考えてしまって、話すネタに悩んでいたのですが、そもそもそんな必要はなかったということです。
きっと明日から、エレベーターであった知り合いとも、何気ない会話でラリーを続けることができる気がします。
余談ですが、本書の冒頭には、「超雑談力」チェックシートというものがついています。
12の2択質問に答えていって、それによって、自分の雑談レベルがわかるというものです。
ちなみに僕は、「雑談の凡人」でした。1年くらい経ったら、またチェックしてみようと思います。そのときには「雑談の超人」になっているかもしれません。
みんなで雑談上手になろう
繰り返しになりますが、僕は『超雑談力』を読んで、
・なぜ人は雑談を苦手とするのか
・雑談で何を話すべきなのか
・雑談力をつけるコツ
ということを学びました。
僕と同じように、
・ちょっとした時間の雑談が苦手な人
・人づきあいがあまり得意ではない人
・上司や取引先と接する機会が多いサラリーマン
には、ぜひともおすすめしたい1冊です。
みんなで雑談上手になって、よいコミュニケーションを気づいていきましょう!