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【Kindle Unlimitedで読み放題】『やめてみた。』に学ぶ暮らし方・考え方

最近改めて、Kindle Unlimitedをフル活用している。

Kindle Unlimitedとは、月額980円でKindle本が読み放題となる定額制のサービスだ。
もちろんすべての本が読み放題となるわけではないが、品揃えはかなり豊富。サービス開始当初こそ、そのラインナップに物足りなさを感じたユーザーも多かったらしいが、今ではその課題は解消されたと言っていいだろう。
私自身、980円以上の価値を十分に得られていると思っている。

Kindle Unlimitedについては、登録手順から使用方法、そして解約手順まで、以前の記事で徹底解説している、無料お試し期間も活用できるので、もし興味がある方は、ぜひ一度読んでいただきたい。

【画像付き】定額制読み放題 Kindle Unlimitedの登録・使用方法・解約まで徹底解説Kindle Unlimitedについて、そのメリットと登録手順、使用方法、解約手順など、画像つきで徹底解説しています。 ...

さて、今回は、そのKindle Unlimitedを活用して読んだ本の中から、心に残った作品を1つ、紹介したい。

作品概要


『やめてみた。』
発行所:幻冬舎
著者:わたなべぽん
発売日:2016年7月

なぜこの作品を読んだのか?

私は出版業界で働いているため、この作品自体は発売当初から知っていた。なので、当時結構話題になった作品であるということも知っている。しかし、なぜこれまで読んでこなかったのかと言えば、それは、この作品が女性向けのコミックエッセイだからだ。

内容的には、興味はなくもないし、よく売れてるのだから、きっと面白いのだろうと思っていたが、如何せん「自分はこの本のターゲット層ではない」と決めつけていたため、これまで手にとってこなかったのだ。

しかし最近、ふとAmazonでKindle Unlimitedの対象本を漁っていたときに、この本を見つけた。

「あの時よく売れてた本だ!」

せっかく読み放題なのだから、一度読んでみるかということで、ライブラリに追加してみたのだった。

このように、Kindle Unlimitedは、読書の間口を広げてくれる。人と本の、偶然の出会いを創出してくれる。

自分で意図してインプットした情報は、所詮、自分の想像の範疇でしかアウトプットされない。対して、もともと意図しておらず、偶発的にインプットされた情報は、ときに自分では思いも寄らない形でアウトプットされることもある。脳の中で意図せず化学反応が起きるのだ。

そんなきっかけを与えてくれるKinde Unlimitedを、私は今とても気に入っている。

要約と感想

日常生活に溢れる、「なんとなく使ってきたけど本当に必要かどうか分からないもの」や「なんとなくモヤモヤする考えグセ」などを思い切ってやめてみよう!というお話だ。

作者のわたなべぽんさんの絵は、やわらかくほんわかとした作風。コミックエッセイなので、とても気軽に読むことができる。実際私は、20分ほどで読み終えた。

第一章〜第三章まであり、それぞれ「家の中から、やめてみた」「身の回りのもので、やめてみた」「心の中も、やめてみた」と、やめたモノ・コトで章ごとに分かれている。

正直に言って、この作品を読んで新たに何か学びになったかというと、そうではない。ではなぜこの作品を紹介したくなったかというと、とても共感できることがあったからだ。

共感できたポイントを、細かなモノで言うと、
・長財布をやめてみた
・トイレマット、カバーをやめてみた
がある。本当になんでもないことなのだが、私自身、日常生活の中で「やめてよかったなあ」と感じることが多かったので、この作品にとても納得してしまったのだ。

そして、作中で最も共感できたポイントは、
「すみません」とすぐ謝ってしまうことをやめてみた
ということ。

この「やめてみた」は、ただ人に謝るのをやめましょうということではなく、「すみません」の代わりに「ありがとう」と言いましょうということだ。

実はこれ、数年くらい前から、私自身、かなり意識して取り組んできたこと。日常生活の中での、人との会話を思い出してみると、想像以上に、人は「すみません」という言葉を発している。しかしよく考えてみると、その「すみません」のほとんどは、謝る必要なんてない場面だ。大抵の場合、「すみません」は「ありがとう」に置き換えることができる。

「すみません」を「ありがとう」に置き換えられる場面は、ビジネスシーンにおいてよく見られる。人から何か施しを受けたときに、条件反射的に「すみません」と言ってしまってないだろうか?果たしてその言葉は適切だろうか?謝罪より、感謝を伝えるべきではないだろうか?

きっと言われる方も、「すみません」より「ありがとう」の方が嬉しいはず。だとしたら、できるだけポジティブな言葉を使っていきたい。ポジティブな言動が、ポジティブな人生につながる。言霊は、きっとある。

こんなことを普段から考えていたところ、ふと読んでみたコミックエッセイでも同じようなことが書かれていたため、とても共感してしまったのだ。
考え方としては、全く新しくもないし、めずらしくもない。でも、たまたま自分が意識して取り組んでいたタイミングだったから、なんだか無性に嬉しかった。
「大丈夫。それで合ってるよ。」と自分が肯定された気がした。

本を読んでいると、たまにこういうことが起こり得る。
本との偶発的な出会いによって得られる価値だ。

ひとりでも多くの人に、この価値を体験してもらいたい。