この記事は以下のような人におすすめ!
・恋愛小説好きだけど、最近読んでないという人
・社会に疲れちゃった大人の人
・エモいの大好きな人
みなさんこんにちは。今日は最高にエモい作品を紹介しますよ。
早速ですが、「恋愛小説」って、最近読みましたか?
大人になると、読書ってどうしても、ジャンルに偏りが出てくると思うんです。
例えば、ビジネスマンは、ビジネス書とか新書。主婦は生活・婦人実用書みたいな。
もちろんそれはそれでいいんですけど、たまには「恋愛小説」も読んでみてはいかがでしょうか、特に男性諸君。というのが、本日伝えたいことです。
僕と年齢が近い人には共感してもらえる気がするのですが、僕の中で恋愛小説といえば、圧倒的に「セカチュー」です。映画もドラマも、超ブームになりましたよね。後、個人的には「ノルウェイの森」もたまらなく好きです。村上春樹の作品は、語ると長くなりそうなので今回はやめておくことにしますが、1人でも多くの人に読んでほしい作品です。それと、「君の膵臓をたべたい」。これはわりと最近の作品ですが、衝撃的なタイトルも相まって、大変な話題作となりました。
このように、みんなそれぞれに思い出の恋愛小説ってある気がするんですよ。それを読むと、ついあの時代を思い出してしまう、みたいな。
でも大人になると、趣味嗜好が変わるのか、日々の仕事に追われ忙しくなるのか、「恋愛小説」を読む機会って、すごく減ってる気がします。男性は特に。
今日紹介したい作品は、そんな今こそ読んでほしい「恋愛小説」です。大人であればあるほど、楽しめるはずです。
緊急事態宣言が徐々に解除されてきましたが、それでもまだまだ“新しい生活様式”の中で僕たちは生きていかなくてはなりません。ひとりで過ごす時間も多いと思います。そんなひとりで過ごす夜に、お酒でも飲みながら読んでほしい作品です。
それでは、どうぞ!
ノスタルジーな世界観が好きなあなたにおすすめ
作品概要
『ボクたちはみんな大人になれなかった』
発行所:新潮社
著者:燃え殻
発売日:2017年6月30日
要点とおすすめポイント
①エモすぎる大人の恋愛小説
②90年代とか、ノスタルジックな世界観が好きな人におすすめ
③仕事ばかりのビジネスマンほど読んでほしい
冒頭から再三言ってますが、この本を一言で紹介するならば、「エモすぎる大人の恋愛小説」です。
僕がこの本を知ったきっかけは、同じく出版業界で働く知人からの紹介でした。「この本すごいぞ」と、その知人(オッサン)が言うのです。表紙を見た瞬間僕は、「どうせツイッターで異常な数のフォロワーを持つ、ギャルのカリスマ的な人が書いたポエムみたいな作品でしょ」と半分相手にしてなかったのですが、それでもあまりにも薦めてくるので、とりあえず読み始めました。すると、たった数ページめくっただけで、最初抱いた感想と“全く違う”ことに気づきました。
「あ、これエモいわ」と。
小説(ノンフィクションっぽい作品でもあるので、私小説ですかね)なので、あまり多くを語るとネタバレなってしまうため、詳細は書けないのですが、ひとつ言えるのは、「オッサンほど胸が締め付けられる」ということ。
あの頃どん底で這いつくばってた自分とか、いつも一緒にいて馬鹿話ばかりしてたアイツとか、あの子と過ごした何でもない時間とか、少し大人の世界を知ってしまった瞬間とか。
別に自分のことではないのに、いつの間にか自分の過去を見ているような気がしてきて、恥ずかしいような、切ないような。
文章の1つ1つが繊細で、穏やかに静かに、過去にフラッシュバックしていくような、そんな感覚になります。
大抵の小説に言えることでもあるのですが、この作品ほど、「読んでみないとそのよさがわからないから、とにかく一回読んでみて!」と言いたくなるものはないです。
少しでも、この作品のよさが伝わるように、僕が特に気に入っている一文を紹介します。
美味しいもの、美しいもの、面白いものに出会った時、これを知ったら絶対喜ぶなという人が近くにいることを、ボクは幸せと呼びたい。
というわけで最後に言わせてください。
とにかく一回読んでみて!
日常の中にあるエモさが好きなあなたにおすすめ
作品概要
『これはただの夏』
著者:燃え殻
新潮社の小説誌「yom yom」にてvol.57 2019年8月号から連載中
要点とおすすめポイント
①現在も連載中!
②なんでもないような、でもなんかグッとくる、ある夏の数日間の話
③『ボクたちはみんな大人になれなかった』にハマっちゃった人におすすめ
まずちゃんと伝えておきたいのは、2020年5月現在、連載中の作品だということ。つまり、僕自身、この物語が今後どう続いていくのかわからない状態でおすすめしているということ。
おすすめ本紹介という体なのに、読み切っていないものを紹介するのはどうなんだろうっていう疑問はあるのですが、それでも紹介したくなっちゃったんだから、しょうがない。というわけで許してください。
著者名を見ていただくと分かる通り、「ボクたちはみんな大人になれなかった」と同じく、燃え殻さんの作品です。端的に言うと、僕は燃え殻さんの綴る文章が好きなんですね。
それと、今回一番惹かれたのは、そのタイトル。
「これはただの夏」
最高。ジャケ買いならぬ、タイトル買いですね。
この作品はまだ完結してないので、現時点で、感想とか軽く内容に触れるとかは一切やめておきます。一つ言えることは、やっぱり燃え殻さんの描く日常は、眩しくも切ない。
全然紹介になってないんですけど、とにかくおすすめってことです。
完結したらまたちゃんと紹介させていただきます。それまで一緒に連載を追い続ける人が増えたら嬉しいです。
まとめ
さて、今回は、最高にエモい大人の恋愛小説ということで、燃え殻さんの作品を紹介させてもらいました。途中でも何度か言いましたが、オッサンほど、読んだときに心にくるものは大きいはずです。
気温もだいぶ上がってきましたね。もうすぐ夏が来ます。夏ってなんだが、ノスタルジックな気持ちになりますね。そんな夏に先駆けて、ぜひおすすめしたエモい小説、読んでみてください。
では、また。