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【天才たちの小さな習慣まとめ】おすすめビジネス書『1日ごとに差が開く 天才たちのライフハック』要約

この記事は以下のような人におすすめ!
・ライフハックで人生を変えたい人
・天才好きな人
・意識高い系ビジネスマン

たぬきち
たぬきち
『1日ごとに差が開く 天才たちのライフハック』をレビューしています!
天才たちの習慣を学んで、実生活に活かしたい人におすすめ!

最近よく聞く「ライフハック」という言葉。

さて、「ライフハック」とは、どういう意味だろうか?

直訳すると、

ライフ=人生
ハック=うまくやり抜く

なので、

ライフハック≒人が生きていく上での、役立つコツやアイデア

と言えると思う。

特に最近では、ビジネス界隈でよく使われる単語ということもあって、「仕事術」的な意味合いで使われていることが多い気がする。

仕事術を学ぶために人がすることと言えば、「ビジネス書を読む」というのが代表的なことではないだろうか。僕自身、仕事柄ということもあるが、ビジネス書は結構好きで、これまでもそれなりの数を読んできた。

せっかく時間を割いて、ビジネス書を読んで「ライフハック」をインプットするのであれば、やっぱり偉大な先人たちに学ぶのがいいだろう。

というわけでおすすめしたいのが、今回紹介するこちらの本だ。

毎日忙しいからそんなに時間はない、だから短時間で有益な情報を得たい、そしてそれを生活に活かしていきたい!という気持ちをもっているビジネスマンに特におすすめです!

ちなみに、今回の作品は、Kindle Unlimitedの対象作品です。まだKindle Unlimitedを活用していない方は、以下の記事も参考にしてみてください。

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作品概要


『1日ごとに差が開く 天才たちのライフハック』
発行所:すばる舎
著者:許成準
発売日:2019年3月

エピソードを交えたライフハックまとめ本

そのタイトル通り、歴史に名を残した天才たちのライフハックを紹介している本だ。

いわゆる「ビジネス仕事術」という実践的なものではなくて、あくまで、その人の「人生の習慣」が紹介されているというもの。本来の意味での「ライフハック」に近いトーンで書かれているものなので、実践的なハウツー本を期待して、この本を読みはじめてしまうと、ちょっと違和感があるかもしれない。

しかし、本書に挙げられている人々は、本当の「The 天才」たちなので、そんな人たちでも、「こんな小さな習慣を大切にしていたのか」という素直な学びを得られる。ただ、中には天才らしいぶっ飛んだ習慣もあったりして、そのあたりは普通に読んでて面白い。

また、ただ「ライフハック」を列挙しているだけでなく、天才たちのエピソードとともに紹介しているので、伝記をちょこっとかいつまんで読んでいるような感覚だ。

88ものライフハックが紹介されているので、ひとつひとつは結構短め。テンポよく読み進めていけるのも良い点。

特に気になるライフハックを持った天才を見つけたら、今度はその人について、個別に深堀りしていくというのもいいだろう。

手軽に読める「天才たちのライフハックまとめ本」として、忙しいビジネスマンにこそおすすめしたい1冊だ。

3つのライフハック

本書では、ウォルト・ディズニー、イーロン・マスク、スティーブ・ジョブズ、ジェフ・ベゾス、ビル・ゲイツなど、誰でもがよく知る天才たちのライフハックが88コ紹介されている。

ここでは、その中から、特に僕が、気になったor共感したライフハックを3つ紹介したい。

①デミス・ハサビスのライフハック

ライフハック:寝る前に次の日の仕事を始める

夜

デミス・ハサビスとは、初めて囲碁で人間に勝利した人工知能「AlphaGo」を開発したDeepMindの創業者だ。

「AlphaGo」の意義は、単に囲碁が強いということだけでなく、「ディープラーニング」を利用してコンピューターに学習させて、様々な分野で活躍させることができるという点。

それまでにも、人工知能自体は存在していたが、かなり原始的な思考方法に留まっていて、その中で、本物の人工知能と言えるものを生み出したのが、このデミス・ハサビスとその会社のDeepMindだということだ。

つまり、デミス・ハサビスは、人工知能に革命を起こした天才だということ。

そんなデミス・ハサビスが大切にしていた習慣が、「夜寝る前に、次の日の仕事に少しだけ手を付ける」というもの。

デミス・ハサビスは夜型人間で、午前4時に寝て、午前10時に起きる。起きるとすぐに会社に出勤し、夜まで働く。帰宅したあと、夕食をとり、家族との時間を過ごして、午後10時とか11時になった頃、自室で次の日の仕事の準備をするのだ。

ハサビスはこのとき、人工知能分野の最先端の論文を読むなど、特に頭を使うクリエイティブな仕事をしていたということだ。

ちなみに、「悩んでいる問題について考えている途中で一度睡眠を挟むことで、起きた後に、その問題の解決が容易になる」という研究結果もあるらしい。

朝、会社に出勤し、デスクに座ってから「さて、何からしようかな?」なんて考えてるうちに、時間ばかりが過ぎて、モチベーション自体が下がってしまうなんて経験は、多くのビジネスマンにあるのではないだろうか。

寝る前に次の日の仕事の準備を行っておくことで、思考の整理とともに、仕事に連続性が生まれる。

実際は僕も、次の日のToDoは絶対に前日のうちに決めておく。また、新たな仕事やプロジェクトに取り掛かる際は、いざスタートする前に、簡単にでもマインドマップで思考整理をすることを習慣化している。

非常に納得感があるライフハックだ。

②イチローのライフハック

ライフハック:ルーティーンでストレスを緩和する

野球

最近、ルーティーンという言葉もよく聞く。YouTubeでも、モーニングルーティーンやナイトルーティーンは、かなり人気のコンテンツだ。実際僕もよく見てしまう。

そんなルーティーンという言葉を日本に広めたのが、日本人なら誰しも知っているイチローだ。

とても有名な話だが、イチローは現役時代、バッターボックスに入る時、毎回全く同じ準備運動と動作を行って、バッティングを行う。

それだけでなく、翌日のゲームの開始時間から逆算して、寝る時間・起きる時間・食事時間も徹底的にスケジュール管理しており、かつ、シーズン中はカレーやソーメンなど同じものばかり食べている。

とある遠征先では、同じピザ屋のあるメニューしか食べないとか、日本時代は牛タンばかり食べていたなど、逸話のように語り継がれるほどだ。

そんなイチローのルーティーン、なぜそれほどまでに習慣化しているのかと言うと、それは徹底したルーティーンがストレス緩和になるからだ。

いつもと違うことをするストレス、好きじゃないことをするストレス、好きなものを我慢するストレス、選択に迷い都度判断をするストレス、徹底的なルーティーン化は、これらのストレスを緩和してくれるということだ。

そしてこのライフハックから言えることは、ストレスを緩和するためのルーティーンは、必ずしも理に適っている必要はないということだ。

どれだけ自分がストレスフリーに、そしてスムーズに「やるべきこと」を実行できるかという視点でルーティーンをつくってみるのも手だと思う。

③マイケル・フェルプスのライフハック

ライフハック:頭の中のビデオテープを再生する

ビデオ

マイケル・フェルプスとは、超有名な水泳選手だ。競泳というものに全く興味がない人でも、おそらく名前くらいは聞いたことがあるだろう。水泳史上、もっとも優れたスイマーという評価もあるほどの、超天才スイマーだ。

そんなフェルプスはトレーニングにおいて、ビデオテープを再生するように、繰り返し完璧なレースを想像するという習慣を持っている。

スタート台から飛び込んで、ひとつひとつのストローク、ターン、ゴール、そして、ゴール後のキャップをとる、顔を拭う、電光掲示板を見るなどの細部の動作まで、繰り返し繰り返し、頭の中で想像するのだ。

フェルプスはこの仮想レースを、朝起きた時と寝る前、そしてレースの直前に、習慣化して実行していたという。

そしてこの習慣は、ときにフェルプスを、アクシデントから救ってくれた。

2008年の北京オリンピック男子200メートルバタフライ決勝。フェルプスは、レース中にゴーグルに水が入っているというアクシデントに見舞われた。

しかしフェルプスは、全く慌てることない。なぜならば、何度も繰り返し想像してきた仮想レースのビデオテープの中に、「レース中にゴーグルに水が入ってきた場合」も用意されていたからだ。

ゴーグルに水が入って目が見えない状態では、自分があとどれくらいでゴールに到達するのかがわからない。しかし、頭の中のビデオテープにより、ゴールまでのストローク数が直感でわかったという。結果的にフェルプスは、そのレースを1位でゴールした。それもなんと、世界記録での金メダル獲得だった。

この「頭の中のビデオテープを再生する想像訓練」というのは、メンタルトレーニングとしてはよく聞く手法で、実際小学校の体育の授業などでも、先生が生徒に教える際に、よく使われるものだ。「飛べそうにない高い跳び箱を、完璧に飛んでいるイメージをする」「逆上がりを悠々とやってのけるイメージをする」、多くの人が一度はやったことがあるのではないだろうか。

このフェルプスのライフハックがすごいのは、漠然としたイメージではなく、まさにビデオテープがごとく、細部まで完璧に再生できるように想像をするということだ。それも繰り返し何度も。だからこそ、いざというときに、動じることなく、頭の中でそのビデオテープを完全に再生することができるのだろう。

今ならKindle Unlimitedの対象!

さて、特に気になったライフハックを3つ紹介したが、これ以外にあと85もの天才たちのライフハックが本書では紹介されている。少しでも気になった人は、一度手にとって、読んでみてほしい。ちなみに今なら、Kindle Unlimitedの対象だ。

以上で、『1日ごとに差が開く 天才たちのライフハック』の紹介を終わりにする。

途中申し上げた通り、手軽に読める「天才たちのライフハックまとめ本」として、忙しいビジネスマンにこそおすすめしたい1冊だ。